imoutosan’s diary

このブログは、ひょんなことからMeseMoa.沼にはまってしまった妹が、姉を引きずり込むべく奮闘しつつ自分の好きなことを吐露していくブログです。

第87回: お父さんと書いてヒーローと読む②

 

imoutosan.hatenadiary.jp

今しがた音楽再生機器がFW(instrumental)を流してきたのでスーツ着てタカラモノの待つ帰路につく推したち(ex.車に乗るノ、電車に間に合うように小走りする兄、自転車で信号待ちするフ等)のイメージビデオを脳内で再生してみたのですが最高に幸せになれるのでオススメさせてください。

ということで前回のノ兄フから続き第二弾です。

あおい

あおいは19歳、運送会社勤務の長距離トラックドライバー。高校時代に付き合っていた彼女と結婚。息子1歳がいる。現在彼女の実家の近くで暮らし、彼女の母親がほぼ住み込みで色々手伝ってくれている。子供も彼女も愛しているが、仕事も忙しくなかなか家に居られない。今日は連勤明けで久々の帰宅。時刻は昼12時。会社の本部から原付で帰る。「久しぶりだから忘れられてないかなぁ」連勤明けは決まってこの不安に駆られる。免許証の中には3人で撮ったプリクラが入っている。深夜キツイときも、これを見れば頑張れる。俺には守りたい人たちがいる。

 

野崎弁当

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photo by:宮田駅 雪の夜21:29 313系 - おいでなんしょ、ブログ!

野崎さんはサラリーマン。説明しても微妙な反応をされることが多いが、ダンボールなどを作る紙業会社のデジタル部門に勤務している。比較的新しい部署のため、若い人が多く、弱冠32歳で長老扱いだ。その為、何かと相談を受けたりすることも多く、いつも帰りは遅くなる。結婚はまだいいかなと思っている。今日も居酒屋になだれ込み、若い人たちの悩みに耳を傾けた。電車は終電近く、窓に映る顎はすでにうす青くなっている。

「うちの子供たち、みんな頑張ってるな」最近同じ部署の後輩を息子娘のように感じるようになった。実際は、誰もいないアパートの部屋で、飲み足りないお酒を飲みながら今日もゲームをしようと思う独り者である。

 

白服

白服さんはサラリーマン。仕事をサクサク終わらせて帰路につく。途中にあるツタヤで気になっていた映画のDVDを借りる。家に着くと、妻と今年2歳になる娘がお風呂上がりの追いかけっこ中だ。早く飯作れとも言わず、追いかけっこに参戦するでもなくソファに座りただ静かに黙ってテレビを見る。妻にプレッシャーをかけているわけではない、まだ何もしなくていいと自分が思っているので何もしないのだ。そんなにお腹が減ったわけでもないし。ふと気づくと目の前に食事が並べられる。妻は仕事が早くてすごいと思う。「君は仕事が早いねぇ」正直に言ってみたらどんな顔するんだろう。ご飯を食べ終わったら、子供に読み聞かせをして寝かしつけるのは自分の仕事だ。

 

二番煎じ

二番煎じは半在宅勤務。書斎でパソコンをカタカタ言わせてお金を稼いでいる。妻は外で働いている。不動産関係だ。4歳の息子は保育園に預けているので17時になったら迎えに行くのは二番煎じの役目。手を繋いで帰る途中で1日あったことを聞いたり、ガチャポンに励んだりする。帰宅後は着替えさせて、一緒にお風呂に入って、たまに気分がいい時は一緒にアイスも食べる。2人の間でこのことは「男同士の秘密」と呼んでいる。たまに母ちゃんこと妻が早めに帰ってくると「ご飯前なのにまたアイス食べて〜!」と怒られるので注意が必要。ゴミの処理も怠ってはいけない。

 

気まぐれプリンス

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気まぐれプリンスはデパート勤務。最近まで小売店の責任者だったが現在は本部に異動となり、全体の経営について頭を悩ませている。今までしてきたこととは全く異なる知識が必要となるため、自宅でも日々猛勉強している。本日も20時閉店、22時全体終業となり帰宅する。帰宅途中、娘と嫁が楽しみにしていたディズニーランド旅行の諸々のチケットを頼まれていたのに忘れていたことを思い出す。「うわ〜〜、シンデレラになるって言ってあんなはしゃいでたのに…!」忘れていたことを家で白状しなければならないので少し気が重い。今日だけは、チケットを自分の目で見るために起きて待っている気がする。ごめんなぁ😭

 

とみたけ

とみたけは自営業。祖父の代から続くお惣菜屋さん。最近は流行りなのか、スーツを着た若い女性もよく来る。先日雑誌の取材もあった。今日のオススメは唐辛子とジャコのおかか和え。

申し訳ないが、晩御飯が売れ残りの品になることは、この家の当たり前だ。美味しいと言って頬張る息子に、小さかった頃の自分が重なる。「父ちゃんのおかずが一番だ!って毎晩思ってたよなー」。

今後息子が小学校に上がれば、40円で売っているコロッケを友達と一緒に買いにくることもあるんだろう。変わったことも多いけれど、俺たちは、今までと同じように、変わらずに。

そんなふうに思いを巡らせて、今日も夜が更けていく。

 

終わった。。。

いやぁ、やっぱ父っていいわ…。

すぐできると思っていた野崎さんは父になってもらえず…!

絶対無理だと思っていた二番煎じは書き始めたらサクサク進みました。彼は子供と話す時は奥さんのことを「母ちゃん」と呼びますが、2人の時は絶対に名前で呼びます。

あと気まプリは「ぷん汰はムスメのおうじさま」です。

非常に楽しかった!!読んでくださった方、もしいらしたらありがとうございます。父っていいよな!!!!